C2000シリーズのマイコンを多用しています。特に私は「TMS320F28035」をよく利用するので使いやすいようにI/Oポートを引き出したボードを製作しました。
TMS320F28035について
TIのC2000マイコンシリーズの1つです。C2000マイコンについては以下の記事を参照して下さい。
TMS320F28035はC2000マイコンシリーズの中ではローエンド製品となっています。性能はそこそこですが価格も安めです。
STM32だと「STM32F303K8T6」に近いスペックと思います。
CPUは60MHzで動作します。FPUは乗っていません。float型にすると演算速度が恐ろしく低下するので固定少数演算が推奨されています。固定少数用のライブラリも用意されているので比較的使いやすくなっています。固定少数はダイナミックレンジが小さめなのでオーバーフローに注意が必要です…
固定小数点ライブラリ↓
CPUとは別にCLAというCPU並みのコプロセッサが搭載されています。これは割り込み処理専用のCPUといった形でCPUと同じく60MHzで動作します。また、CLAにはFPUが搭載されているのでfloat型にしても高速に処理を行うことが可能です。
TMS320F28035はCPUにFPUを搭載しないことでコストダウンを行っているのでしょう。より上位のクラスになるとCPUにもFPUが搭載されるようになります。CPUは通信や全体の制御、CLAはフィードバックループなどの数値演算を行うように作られているのだと思います。
購入先
回路図
電源投入後、flash ROMからブートします。
ピン配置
全てのI/Oポートを引き出しています。使いやすいようにペリフェラルごとにまとめました。
CN1
CN2
基板
基板はJLCPCBに発注しました。
余りにも安かったので20枚も発注してしまいました。既に余っているので、もしかしたらBOOTHでMCUボードの頒布を開始するかもしれません。
そろそろSTM32マイコンにも手を出してみたい
STM32F303K8T6、TMS320F28035、TMS320F280049 辺りで演算速度の比較をやりたい…
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